今回は柿渋です。
まずは先生から柿渋についてのお話。
備後地方は、江戸時代から続く「備後渋」という
柿渋の一大産地だそうです!
柿渋は、防腐、防虫、防カビ等の作用があり、独特の光沢を出す塗料としても使われます。
青い未熟の渋柿を潰して、果汁を発酵させて柿渋になります。
柿渋について学んだあとは一閑張りの実習です。
竹のざるに習字の半紙をちぎって張り、柿渋を塗ります。
柿渋を塗り重ねることで紙の強度が増すので、
穴の開いた籠の補修にも使われていたそうです。
先生の手にかかれば、古布を張ってこんな素敵な作品も!
期待が高まる中、実習開始です。
のりを水で溶いて
ちぎった半紙を ざるの底から張っていきます。
少し重ねながら、淵の手前まで張り上げ
裏側も同様に張ります。
私はしっかり張りたかったので、中も外も2重にしました。
筆で書いた文字をデザインに取り入れても、面白い作品になります。
最後に淵にも半紙を張って
下地作り終了
しっかり乾かします。
本当はゆっくり乾かした方がきれいにできるそうなのですが、
今回は時短の為、ストーブの前で。
しっかり乾いたら、柿渋を塗っていきます。
叩き込むように塗ると、しっかり色がのります。
塗っては乾かし
乾かしては塗ってを繰り返します。
今回、私は4回塗りました。
柿渋の乾燥も、本当はじっくり時間をかけた方がきれいに仕上がるそうです。
「小学校の図工を思い出すな~」と工作気分で皆さん楽しんでいましたが、
それぞれの個性が出て、いい風合いに仕上がりました。
実は今回使ったざる、100均のざるなんですよ!
柿渋も手作りのものから、ホームセンターで手軽に買えたりするもの、
においが少なく扱いやすいもの(今回使ったものがそうでした)もあり、
本格的にも 手軽にも楽しめそうです。
日光に当てることで色味はどんどん濃くなるので、今後の変化が楽しみ。
次は「ぼれぇで府中!!」と書いた半紙で作ってみようかな。
次回のいにしえマイスターは3月です。
0 件のコメント:
コメントを投稿